機能不全企業とは
ブラック企業。最も優れた洞察の一つとして「労働市場へのフリーライド」とは、従業員の能力に搾取的な雇用を繰り返す目的でブラック企業であることを隠して求人を出すという指摘である。暗黙の前提として、通常企業とは従業員の能力開発に一定のインフラであるということだ。企業は、いつか企業に雇われて幸せになるはずの人間を、雇っているということだ。ここで機能不全企業とは、不正、不法行為でもって、従業員を隷属させる企業であり、ブラック企業のなかでも特に悪質な企業である。機能不全企業とは、労働者の法的保護の行き届かない実態に変な話救済された形になった偶然の話題というよりはむしろ、管轄する所轄署と連携して隠蔽、隠匿を継時的に行っているような構造上悪質な企業を言う。頭の悪い喩え話をすれば、困窮に際して村人を肉にして食べる風習の村なのである。村は、いつか村で暮らして幸せになるはずの人間を、住まわせている。
確立された常套手段
女性従業員との実際の関係性を「パワーハラスメント」として指摘して男性従業員を処分しつつ、そのカードの裏には「架空の強制わいせつ」がでっち上げられていて、企業は胸三寸でいつでもカードの両面を「加害者了承済み」として警察署に届けることができる。「女性従業員にパワーハラスメントを働いたことにしたものの、本当は強制わいせつで相談を受けていた、女性の安全のため合理的に加害者に指摘伝達はしなかった」という常套手段なのである。
社会公器の承認
機能不全企業経営者は、ブラック企業経営者にも言えることであるが、自分が経営者として企業経営をしていることで、そこに辿り着いた人間を救済している(自分が会社を興していなければ白骨死体になっていたはずの人間を救済している)という考え方を本気でするのである。また自分たちで繰り返す不法行為についても、内部統制で仕方なく古株が集団的自衛をしている、という考え方に全社的に洗脳されているのである。社会公器たる企業で、コアな人材が組織を守っている。これを管轄の所轄警察署が大々的に承認しているのである。