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雑な記事

障害年金とクラウドソーシング、基準とか決められてないです

障碍者のクラウドソーシングに関するふざけた回答

まず事実を言うと、

  • 障害年金は非課税なのでマジで受給しているだけでビタ一日働いていない者は確定申告不要
  • 給与所得や雑所得、事業所得がある者も金額が控除の範囲内ならば確定申告は不要
  • よく分からないけど障碍者の所得は、確定申告しようが、しまいが、年金機構には完璧に把握されるということ
  • 20歳以前の、要は納税以前に受給者になった者には受給に際して所得制限があるけど、そうでもなきゃいくら稼いでも構わないということ
  • ただし1~5年おきに障害状態確認届を提出しなければならないということ
  • 医師の診断書と所得(働いた成果)とが何対何の割合で加味されて受給停止になるか明文化したものが無いということ(誰も基準を明かさない)

これが最大の正しい情報だ。「最大の正しい情報」とは、これ以上詳細かつ断定的な発言は全部ソイツの勘違いだから気をつけろよということだ。しかし某クラウドソーシングサイト(サラリーマンが副業したりフリーランスが本業したりするウェブのマッチングサイト)で「確定申告必要ですか?」と質問した障碍者が、馬鹿が悪人か知らんが「(嘘)障害年金受給者がここで仕事すると受給停止になるばかりか、障害が嘘だったとみなされて返金を求められるんだぞ?」と言われていた。筆者はすごく腹が立った。悪意の固まりだな。障碍者を軽蔑しているとしか思えない悪戯だなと思った。

障碍者を軽蔑するのは自由ですよ

障碍者を軽蔑するのは自由だ。テストで100点をとった者に「すごいね!」と言う人間性の者もいれば、「今日車にはねられろ」と思う人間性の者もいるわけだ。そして、どちらも基本的人権のなせる業、つまり尊重すべき人間の自由意志なんだから、障碍者を軽蔑する人間性の生存は自由だとしか言いようがない。ただ、人間自分が可愛いのは当たり前だがあまりに他人の生き死にに責任が持てない者は、自分の生き死にもなかなかどうして蔑ろにして生きているんだな。パチンコやるやつはパチンコ玉だ。そんなような所だから平気で他人が困るような真似ができる。

いまから障碍者になる人の辛さとご褒美

精神障碍者になる寸前の状態の辛さを筆者は知っている。何もかも立ち行かない、状態が悪くなるばかり、人を傷つける、物を壊す、自分を傷つける、仕事も人もカネも離れていく。次第に全部自分でやらなければならなくなる。しかし何一つできない。
ある者は「障害基礎年金二級で年額81.3万円とは、国が年率1%の資産8130万円を捏造してくれたということ」と超理論を展開していた。どういうことかと言うと、株や債券で利回りが1%の証券を8130万円分保有していると確かに一年間で障害基礎年金二級と同額が手に入るということだ。苦しさに耐えきって壊れた(不思議な日本語かもしれないが)その顛末として年率1%の証券8130万円分を、ただし証券自体は絶対に与えて貰えないとして、国が大切に保管しているのだ。その障碍者のために、大切に。

同レベルの者だけが踏む地雷

障碍者になったほうが得か損か、利益を比較している次元の者、これは根性論って言われるんだろうな、結局そんな余裕のあるうちは、やはり障害年金に対する認識がそういう次元の者(健常者)から嘘っぱちを掴まされていればいいと思った。結局、全力で生きて、死ぬ覚悟まである沙汰の者は嘘っぱちを掴むことなんてないんじゃないかなとも言う。正しく調べればわかるしな、だから正しい情報ってやつに只今参加してみたんだ。これがやりたいんだよな結局、正しい情報に参加するってのは、気持ちがいいものだ。どんな顔したヤツが欲しがっているか想像すると誇らしいんだよ、正しい情報提供っていうのは。

おカネさん

貨幣

ある日、筆者は「おカネさん」に悪口を言ってみた。おカネさんとは貨幣のことだ。貨幣さん。筆者はおカネに向かってこう言ったのだ。「どうせ俺より頭が悪いくせに、年収600万だ800万だ言いながらネットで障がい者なんか叩いて、サラリーマンなんて馬鹿なんじゃねーの。おカネを集めている奴はゲーセンのコインを集めてんのと一緒だよな」と言った。言ったあとで思ったのだ。これは良くないことを言ったなと。

媒体

おカネより大切なものがある人にも、ない人にも、おカネはおカネであって、他の何かではない。この考え方は解体していくと、物々交換の時にみんなが欲しがる品物が一つに定まっていると、その品物Mを媒介していろんなものと交換できるという命題に辿り着く。どういう事かと言うと、リンゴが欲しくてバナナを持っている人は、バナナが欲しくてリンゴを持っている人に出会わないといけない。このとき品物Mがみんなが欲しがる品物であり、みんながそのように知っていると、バナナは持ってないけど品物Mなら持っているよと言えば、後でバナナを持っている人に出会った時に品物Mとバナナを交換すればいいやと言って、リンゴと品物Mを交換してもらえるかもしれない。これがおカネの交換の媒体というメカニズムだが、この話に比べると資本主義というのは遥かに妄信的で狂信的だと言える。みんなおカネをバチクソに集めて誇っている。

制裁

おカネは、道徳や倫理が背いた者を制裁する・しないであまり期待できないのとは違い、背いた者を徹底的に制裁する。反道徳や反倫理を、「道徳さん」や「倫理さん」は見逃してやまない。それに比べたらおカネさんの制裁は特等で、人間の内面をバッチリ規律する。おカネさんの悪口だけは言ってはいけないのだ。おカネを集めるのはそれ以外の何かを集めるのと大差ないだろうなんて、絶対に言ってはいけないのである。そしておカネさんは、「もっと大切なものがあります」というスタンスに関しては許してくれるようだが、文字通り許してくれるに留まり、味方まではしてくれない。

味方

おカネは、より自分に忠実な者に味方する。ただし忠実というのはおカネさんの度量と器量でいくらでも解釈ができるようだ。中央ゼミナール(高円寺)の大学編入部門(SUS部)は、2024年度学生募集停止、つまり今年度から閉店である。まだ一部の部門が生きていて学校全体として経営をしているようだが、どうせ虫の息だろう、筆者は確信している。結局、中央ゼミナールのような怠慢経営はおカネさんに見放されるのだ。わが校は歴史があり、信頼されているから、毎年学生が入学します(お金を支払いにやってきます)なんて言ってるから、いつかおカネさんが味方してくれなくなったんだろう。まるで「信頼さん」がいて、おカネさんより偉いみたいじゃないか。

last man standing

筆者は、「おカネは頂きません、おカネさんを頂くなんて滅相もないです」みたいな、まぁ弱腰ってことになるんだろうけど、ある意味すごくおカネさんに忠実な態度だったため、「大学編入!文系の対策」にしたって、まだ運営できているんだろうな。筆者はそういう理解である。オンライン編入学院もおカネさんが大好きみたいだから、まだまだ味方して貰えるんだろう。思えば、編入学世界で消えて行ったサービスや業者は、みんな中央ゼミナールみたいに、おカネさん以上に一目も二目も置いた別のものがあったんじゃないかな。そうだそうだ、「大学編入!文系の対策」は「経済的余裕のない人にも編入学情報を届けたい」みたいなことを言って、ちゃっかりおカネさんのことアゲアゲだったじゃんね。

残る仕事を選ばせるということ

昔父に言われた

筆者が新卒の就職活動を終えたとき父から言われたのは「ITは100年はもつからいいんじゃないか」と言うことだった。この「残る仕事」という考え方は、どちらかと言うと賢い人間がよく考えることだ。父は化学分野ながら計算機科学で博士号を取り、著書を出し、システムコンサルタントなどをしていた人物で、息子が言うが、馬鹿では断じてない。

全く違うものを造って売っている

ただ「残る仕事」というのを20代の若者に言う時に気を付けたいのは、たとえば電機産業は時代と共に全く異なったものを売っているよということだ。いまの液晶テレビと昔の白黒テレビとは、公共の電波を受信すること以外に一切共通点がない。いつの間にか全く違う品物の売手に化けているのである。残る仕事とは製造であり、テレビの製造ではないかもしれないのである。あるいは残るのは会社であり産業ではないと言い切っても面白いかもしれない。

バニーガールのお店は人類滅亡まで存続する

それ見たことか、こんなバカなことも言えるのだ。バニーガールが出てくるお店は人類滅亡まで絶対に存続するだろう。しかしバニーガールの出てくるお店で一生働ける逸材なんて皆無なんじゃないのかと言うことだ。労働力、労働供給主体として永続することが前提にあるのは間違いないのである。

人の営みを保全するということ

結局、人の営みのために、人の営みがあるのだから、人に成ることを念頭に置いていれば仕事なんてなんでもいいのだ。こういう人物になりたいから、こういう仕事を選んだ。これが大事なんだろうな。

カルマ

中学二年生の山本晴子(やまもと はるこ)は、反抗期らしい反抗期もなく、育っていた。

両親から愛され、優しい性格で、賢く、勉強も苦ではなかった。

よく周りからも好かれている子どもだった。

ある日のことだった。

休み時間の教室で、おしゃべりをしているときだった。

不意に太ももの話になった。

太いよね、とか、細いよね、とかそういう話だったが。

晴子は太ももが太かった。

父親がサイクリングのアマ選手だから、家族行事で晴子も、毎月一回はマウンテンバイクに乗る。

すると、あるオタク風の男子が唐突に晴子に言った。

「やりたい」

晴子はクラスのオタク風の男子から唐突に「やりたい」と言われた。

晴子は、頭に来て、オタク風の男子に殴りかかろうとしたところ、代わりに、その場にいた空手部の女子が平手打ちをお見舞いした。

指ではなく、手のひら、掌底で叩く。

物凄い音がしてオタク風の男子は悶絶した。

晴子は、持っていた携帯で、父親に事の顛末を知らせた。

すると帰りのクラス会に父親がやってきたのだった。

父親は一人で教室に上がり込むと、堂々と教壇に立ち、クラスに言った。

「言ったオタク風の男子を、二度と学校に来れなくしてください。二度と学校に来れなくした者に一万円を進呈します」

男子生徒の杉田一平(すぎた いっぺい)は、一万円が欲しいと思った。

帰り道、杉田は友達に言った、「すごくよくね?一万円も貰えるんだぜ?」

杉田は次の日から、件のオタク風の男子生徒をボコボコに殴打し、一週間ほどかけて見事不登校に追い込んだ。

後日結果に満足した晴子は、父親から渡された一万円入りの封筒を杉田に渡した。

「はい、ありがとう杉田」

杉田は早速封筒を開けると、確かに入っている一万円札に感動した。

「うおー!本当に貰えた!一万円!」

杉田は一万円で大喜びした。

晴子と杉田は、別に友達になったわけではないが、なんとなく接点ができたのだった。

しかしこの謝礼について物議を醸したのは言うまでもなく、杉田と晴子は、ある日職員室に呼ばれた。

杉田が晴子に恐喝のような真似をしていないかどうかが論点だった。

晴子は「親が約束を守って支払った」と答えた。

杉田は「なんでですか?山本さんのおかげで一万円も貰えたんですよ?」と言った。

この杉田の反応には教員も苦笑いだった。杉田は本当に一万円ごときが欲しくて、汚い仕事に手を染めたと言うのだ。

杉田は「教室で突然『やりたい』などと言うオタクは消し飛べばよいと思います」と強気に言った。

それから十年が経った。

杉田は、上京して入った都内の底辺大学を、卒業すると、フリーターをして暮らしていた。

「何一ついいことなかったな」

それが口癖になっていた。

彼女は出来たけど、全然気持ちよくなかった。

仕事場で上司に頭を下げて、かといって相手にされるわけでもない、暮らし。

「お金、欲しいな」

それも口癖だった。

とにかくお金が欲しかった。一億円くらい欲しかった。

ある晩ベットで寝具にくるまって寝つこうとする杉田は、ふいに思い出したのだった。

「俺の人生の最盛期だったな」

杉田は、暴力で一万円を稼いだあの瞬間が人生の最盛期だったことに気が付いたのだった。

杉田は悩んだが、晴子に会ってみようと思った。

中学の同級生だし、大丈夫だろうと。

ただ、旧友を頼ったり、連絡先を調べたりするような真似をして、念入りに確実に会うというのは意味がない気がした。

何かこう、神が再び自分と晴子を引き合わすのかどうかを知りたかったのだ。

そこで杉田はバイトを空け、故郷へ帰り、あの頃、晴子が塾通いで乗り降りしていたバス停で延々と晴子を待ち続けることにした。

日曜日を選んだ。

朝が遅くてしくじるのは、よくない気がするので朝7時開始にした。

しかし杉田は、二時間で力尽きた。

別に好きでもなんでもない女を二時間も待っていられるかと言うことだ。

「帰って、なにか大それた、突拍子もないことをして大金を稼ごう。二時間で一万円くらい手に入る金脈をつくろう」

杉田はそう言って、そのままバスに乗って駅まで帰ろうと思っていた。

「杉田?」

「え?」

晴子だった。

「お、おぉー!おぅ!山本だな!山本さん!山本さんお久しぶりです!」

杉田は、中学の頃に戻ったように饒舌な挨拶をしたのだった。

晴子は言った。

「なんで上京した杉田が日曜朝9時に地元にいるの?帰ってきたの?」

杉田は言った。

「もうしわけない!神が山本さん連れてきたんです!どうか金儲けの方法を教えてください!」

「ちょっ・・・洗いざらい話すんで、待ってください!」

晴子は言った。

「金に困ったん?」

晴子は、バスでアウトレットモールに行くところだと伝えると、道中、杉田の話を聞くことにしたのだった。

揺れるバスの中で、杉田の話を聞いた晴子は、正直「二十代前半なんてどいつもこいつもそんなようなところだ」と思った。

しかし、あえてそういうありきたりな上から目線の説教はせずに、むしろ自分なりに思う気持ちを言ってみたのだった。

「幸せになるためにやっちゃいけないことなんてないでしょ」

杉田は、電流が走ったようにビクッとした。

晴子は続けて言った。

「高校の友達が売春やったり、チケット詐欺に遭ったり、すったもんだしながら頑張って生きているけど、私は勉強やって地元の国立大出れて良かったかな」

晴子は小学校の教諭をしているのだった。

杉田は、

「それ!それで大丈夫です!それ神託だから!メモ!メモメモ!」

と言いながら晴子の言ったことを慌ててメモに書き写した。

そしてアウトレットモールで降りる晴子を見送って、自分は駅まで乗って東京に帰った。

東京に帰ると、杉田は一目散にインターネットで検索を始めた。

「売春 やるには」

杉田の借りているアパートはwifiが無料だった。

学生時代から住まわせてもらっているアパートだ。

杉田なりに勉強に便利だと思ってwifi無料のアパートを借りていた。

杉田は夜が明けるまでインターネットで調べつくした後、いびきをかいて昼まで寝た。

昼に起きた杉田は腹をくくった。

「違法だけど、管理売春というものに手を出そう」

杉田は、バイトが休みの日は、なけなしの金をはたいて漫画喫茶に行き、売春目的っぽい子を見かけては声をかけた。

杉田の目的は、当初は「売る女」のデータベースをつくることにあったが、連絡先まで教えてくれる女は皆無だったため、目的を自分の目を養うことに切り替えた。

つまり自分の頭の中で、売春をする女の姿形をインプットする修行のような時間にした。

それを三か月続けた結果、「売る女」が百発百中になったし、扱い方もわかってきたのだった。

ある日だった。

「お兄さんって警察?」

18歳くらいの女子だった。なんでも杉田はこの辺りの界隈で悪い噂になっていて、写真が共有されているということだった。

杉田は直感で思った。

こんな女の子より俺のほうが戦闘力があるんだから、洗いざらい話せばこっちのもんだ。

そして言った。

「管理売春をやりたい。取っ掛かりが欲しい」

18歳の女子は言った。

「ちょっと待って、友達呼ぶから」

杉田は、慌てた。

「待て、友達って?怖い人?」

その様子をみて、18歳の女子は、ふっと微笑んで言った。

「女の子」

女子二人は、ミキ(話しかけてきたほう)とチセ(呼ばれた友達のほう)と言う。

ミキが聞いてきた。

「お兄さん、バイトどこですか?」

杉田は、

「COCO壱」

と正直に答えるとミキは端的に言った。

「オタクっぽいお客さん連れてきてほしい。オタクは安全だから」

バイト先で客を見つけて、ミキとチセに流すようにということだった。

歌舞伎町や繁華街で立ちんぼ(買い手がくるのを立って待っている行為)をしていると、最近警察に捕まる(摘発される)ようになったため、個人連絡網を作りたかったという。

チセが言った。

「女の子集めは女の子使ったほうがいいよ。でも今はお兄さんが引っ張ってくる客いないんだから私らだけに付け回してほしい」

これには杉田も納得した。

杉田はCOCO壱のバイトを頑張った。

バイト先で自由身分になれればその分強いと思った。

一段と店長にゴマすりをしたり、ご機嫌を見計らって「アニソン流していいですか?」とお願いしたりした。

杉田は、よく来る客の中から少しでもオタク感がある者には声をかけていった。

「いつもありがとうございます」

言われて嬉しそうにする人の好い客には、様々なバリエーションで会話をした。

中でも得意技が、

「パソコン強い人羨ましいなぁ、僕は全然出来ないなぁ」

だった。

(おしまい)

えむにく事件

本名は塚田(つかだ)と言う。

四月に中学に上がった一年生だ。

小学四年生あたりから胸が大きくなり、背は158cmあった。

小学校では、塚田の肉体を見るのは男子たちの密かな楽しみだった。

塚田にとって友達と言えば、背が高いバスケの子がいた。

「塚ちゃんは、部活は何にすんの?」

「部活入りたくないな。帰宅部が良い」

塚田は運動部だけは嫌だった。

また勉強ができるわけでもない、文化部も続かないだろうなと思った。

「塚ちゃん、ナイスバディだからイケメンの彼氏作ったらいいよ」

友達は塚田をからかってみせた。

新学期が始まって、最初の日曜日だった。

近所のコンビニの交差点で、信号待ちをしていた塚田は自転車とすれ違った。

イケメンだった。

同じ中学かなと、塚田は思った。

翌日の月曜日だった。

廊下で全く同じ顔に声をかけられた。

背がかなり高く、遥か上からの声だった。

「君!」

ヘラヘラ笑いながら、芸能人のようなイケメンで、思わず顔が赤くなる塚田だった。

「・・・先輩だったんですね」

イケメンの先輩はニヤッと笑った。

「俺は帰宅部の三年です!部活は帰宅部にするといいよ!」

そう言って、ヘラヘラしながら去っていった。

イケメンの先輩とは、来る日も来る日も全く同じ場所で出くわした。

「もう帰るんだ! あはは! バイバイ!」

と言われたので、ペコっと頭をさげて無言で帰宅した。

来る日も来る日も、そんな小技を仕掛けられていた塚田だったが、四月の下旬に、ついに触られてしまった。

最初は手が触れあったくらいだったが、あっという間にするすると左肩から背中に手が回ってきた。

「ずっと気になってたんだよね・・・」

いつになく真剣な顔で言うイケメンの先輩は、何かの合図かのようにブラジャーのホックをカチカチと弄った。

塚田は、そのまま生まれて初めて男子に首筋から左耳たぶまで触れてしまった。

身体中がボッと熱くなるのを感じた。

塚田がオドオドしだすと、イケメンの先輩は急にムスッとして言った。

「ふーん、あのさぁ、連休さぁ、遊びに行かない?」

イケメンの先輩は更に言った。

「先輩の言うことが聞けないかな?」

塚田は、右の二の腕を掴む握力にも屈して、言われるがままに、五月の連休は毎日デートしたのだった。

二歳上のイケメンの先輩がいつも口調が強く。いつの間にか主従関係になった。

そして塚田の初体験は六月だった。

仰向けに足を広げて、イケメンの先輩の一物を受け入れて、次第に快楽にふけった。

六月下旬に、すっかり楽しんだイケメンの先輩は、塚田を学校のヤンキーに2万円で売った。

命令に従って行った場所で、塚田はヤンキーに囲まれた。

ヤンキーの頭は、配島(はいしま)と言う3年生だった。

「塚田さん、おっぱいおおきいでちゅね、ぼくちんが買いましたでちゅ」

そういうと、不良たちが塚田をゲラゲラと笑った。

配島の仲間の三年生が塚田を羽交い絞めにすると、配島は塚田の胸元を掴み、上から一気に引き裂くようにボタンをはち切った。

プッと飛んでいくボタンの方を眺めていた者はいなかった。

誰しもが飛び出す丸い肉塊に興味があった。

配島は塚田の口に、右手親指を刷り込ませると、右に引っ張った。

そして塚田の顎を左手で抑えながら言った。

「ぼくちんが買いましたでちゅん」

背後のヤンキーにそのままスカートをまくられ、下着を脱がされた塚田は目をつぶった。

「あぁ・・・うぅ・・・」

と命乞いをする。

バチンと大きな尻を平手で叩かれ、叩かれたあと撫でられ、それを繰り返された。

塚田は次第に、気持ちいいなと思ったのだった。

背後のヤンキーも、塚田の呼吸に合わせて殴打と愛撫を繰り返すのだった。

そうやって、塚田はヤンキー達の慰みものに堕ちていった。

背後のヤンキーは怒張した一物を取り出すと、塚田の女性器にあてがった。

そしてゆっくり挿入した。

塚田の尻がブルブルと震えた。

塚田は、背後のヤンキーの一物を受け入れながら、そもそもイケメンの先輩に見とれてしまったのがいけなかったのだなと思った。

イケメンの先輩の笑顔は、今でも好きだなと思った。

その瞬間だった。

「おっ・・・塚田さん感じていますね。配島さん、塚田さんのお〇んこがきゅんとなりました。」

背後のヤンキーが丁寧な太い声で言うのだ。

不覚にも塚田はヤンキーの野太い一物で生まれて初めてイってしまった。

「あっ・・・まだ食い込みますね。」

塚田は息を吐き、固く目をつぶって、顔を赤くした。

塚田を抱きとめる格好になった配島はボケっとした顔で呟いた。

「これ・・・一番イイ女だな・・・一番イイ女だ」

配島は、塚田を、このまま同級生や、後輩たちに分け与えたら一層尊敬されると考え、自分の番を後回しにして輪姦に移行したのだった。

三年生の番が終わると、二年生の番が回ってきた。

塚田は、痛みで「ああーーーー!」と絶叫する場面が多くなった。

配島は言った。

「塚田さん、『えむにく』」

塚田は、うつろな目で配島をみると、配島がもう一度言った。

「皆さん、塚田さんは『えむにく』です。今日から俺らの『えむにく』だから。これ『えむにく』でやってくれてるから」

その日は深夜の11時まで上級生のヤンキーに廃倉庫で輪姦された塚田だった。

塚田は、親にはゲームセンターに行っていたと嘘をついた。

午後6時以降、中学生がゲームセンターにいると警察官に補導されるが、放任で無知な親だったため嘘に気がつかなかった。

その後は毎週土曜日、塚田は廃倉庫で輪姦された。

輪姦祭(りんかんさい)という定期イベントになった。

塚田は、警察にも学校にも、親にも相談しなかった。

恐怖も凄まじかったが、快楽も凄まじかった。

ある日、配島は脱法で営業している美容整形外科からくすねてきた女性ホルモンを塚田に投与した。

注射針を刺す場所を配島は独自に研究して遊んだ。

仲間にハメさせながら、乳首をつまんで乳房の裏側、下側に打つのが一番効果的だと思った。

塚田が頻繁に絶叫し始めたら、注射針をスッと刺して注入した。

ホルモンを注入すると、しばらく塚田は大人しくなったが、またしばらくすると絶叫して悶えた。

配島の注射の腕前がどんどん上達するので、仲間から「医者志望っすか?」と言われたりした。

その一方で、よくある覚せい剤の類は絶対に塚田に与えるなと厳しく仲間に言ってきかせた。

塚田が瘦せてしまうためだ。

ピルも産婦人科から調達しては、塚田にがぶ飲みさせた。

塚田の食欲が湧くと、配島は喜んで松屋に連れて行った。

「『えむにく』に餌を与える」

それが配島の口癖だった。

とにかく日々、塚田は配島の言いなりだった。

その度に、思うのだった。

13歳の今がこんなにどん底なら、あとは這い上がっていくだけなんだろうな、と。

その一方で、学校の勉強はもちろん、出来た友達も、見てくる男子達も、馬鹿馬鹿しくなり、塚田は四ヵ月弱で中学校を事実上中退した。

塚田は学校に一切行かなくなったのだ。

夏休みの前日、配島は、輪姦祭ではなく、通常の集会でヤンキー達に、怪訝そうな声で言った。

「一段とおっぱいの大きな『えむにく』になったよな?」

ウンコ座りの配島は、糞が詰まったような顔をして、タバコを加えた。そして火をつけて、ふかした。

配島以外のヤンキーは直立したまま、どうしたんだろうと思った。

塚田は胸だけではなかった。ただでさえ成長期の身体に輪姦を繰り返した挙句、女性ホルモンを投与して、食欲の限り食事を与えるまでした結果、塚田の肉体は見ている男のほうが、恥ずかしくなるほどのものだった。

すると、2年生のヤンキーが、ドン・キホーテで買ってきたプレイ用の首輪を手に持って、やって来て、配島に見せて言った。

「これ、つけましょう!配島さん!『えむにく』は雌犬っす!」

ジャランと音がして、首輪には鎖がついているのがわかった。

その鎖の端っこをこのニ年生のヤンキーが固く握っていたのが、もしかしたら悪かったのかもしれない。

配島はすくっと立ち上がった。

加えていたタバコをぷっと吐き出して、ふーっと息を吐くと、物言わず二年生のヤンキーを殴りつけた。

右の拳が縦に振り落とされ、鉄槌のように重い音がした。

地面に倒れ込む二年生のヤンキーをじっと見ながら、塚田にすっかり情の沸いた配島は言った。

「仲間にすっか?な?」

乱暴狼藉ものの配島も、いい加減に塚田に情が沸いていた。

後日、配島は塚田のために白いツナギを工務店で買ってくると、着せてやったのだった。

「名前はごめんね。『えむにく』のままだよ」

配島は塚田を仲間に加えた。

仲間に加えても塚田の待遇は『えむにく』のままだった。

ただし塚田を叩いたり、蹴ったり、注射したりなど危険と思しきことは全て中止になった。ピルも適量になった。

配島はこの夏、市内を制覇した。

なんでもする崩壊した倫理観が売りの配島だったが、今年は男らしく身体を鍛えて喧嘩に臨んだ。

夏休み中、とにかく周辺の中学校のヤンキーを襲った。

喧嘩に負けたヤンキーが塚田を犯すことは、配島の「新しい弟」になる契りだと言う。

白いツナギを脱ぎ、パンティを脱ぎ、裸になった塚田は、少しオドオドしながら

「『えむにく』です」

と言って、四つん這いになった。

頭を下げ、腕立て伏せの胸を地面につけた格好で尻を大きく突き出して、配島の「新しい弟」に女性器を差し出した。

塚田は、いつまでたってもこの儀式でオドオドしていた。

オドオドする塚田をみて、少し安心して、喧嘩で負けたばかりの「新しい弟」は臆面なく塚田を犯した。

「新しい弟」は、塚田の腰骨を掴んで、一気に一物を女性器に突っ込んだ。

塚田は「はぁっ!」っと声を漏らすのだ。

配島は舌打ちをしてから言った。

配島は「絶叫するまでヤレな?」と、「新しい弟」に言う。

絶叫させなければならない。

配島への恐怖心から、塚田の尻穴に一物を突っ込み直す、出来の悪い「新しい弟」もいた。

塚田の直腸が少し擦り切れて、確かに絶叫したのが、配島は面白かった。

行為の後、配島が塚田の尻穴に軟膏を丁寧に、嬉しそうに塗ったのだった。

配島は、直属の後輩と、「新しい弟」たち、そしてその後輩たちによる連合チームを「雷嗚音琉(らいおねる)」と名付けた。

配島の「新しい弟」たちは、奉公として、自分の中学校で性奴隷を製造して雷嗚音琉(らいおねる)に献上した。

配島は、『えむにく』を統治に使い、恩賞として支配下のヤンキーに抱かせた。

献上された性奴隷らには売春をやらせた。性奴隷らには二、三年生もいた。

配島の時代は、11月の終わり、冬に差し掛かる時期まで続いた。

そして、頭を後輩にゆずったのだった。

その後、雷嗚音琉(らいおねる)は、塚田が三年生になっても存続していた。

塚田は二年生のときも『えむにく』だった。

三年生になっても『えむにく』だろうと塚田は考えたが、実際そうではなかった。

まず、配島に制圧された中学の静代(しずよ)という同学年の女子が友達だ。

静代は女ヤンキーで、性奴隷ではなかった。

静代の二歳上の兄が、やはりヤンキーで、後輩たちが筋を通したためヤンキーとして扱われた。

「塚田はさぁ・・パンティよりフンドシのほうが似合うよ?フンドシ履きなよ!」

すると塚田は言った。

「静代も履くなら履くよ。友達だからね」

静代からみても塚田は友達だった。

「じゃあ今度、買いに行こう。後輩どものアガリで買おう。ウチら三年生だからな」

配島の支配下で、ソチンと呼ばれていた高橋(たかはし)とパシリだった三角(みすみ)は同学年の男友達だった。

高橋は塚田をよく励ましていた。

「俺達の代だからな!もう怖いものないよな!配島さんも真面目にマルエツで働いているし!な!」

三角も言う。

「なーあ、それより一発!一発ケツのほうを貸してくれよ?塚田?なぁ?」

そう言って、う~っと唇を近づけてくるのだった。

この感覚の下に、徹底したヒエラルキーがあった。

上級生に逆らう者は処刑だった。それを可能にしていたのが2年生の池谷(いけたに)だった。

身長は190cm近くあり、バスケ選手を目指していたが、チームメイトに疎まれてグレた系統のヤンキーだ。

池谷は、とにかく逆らおうをする者をシメるだけシメて、すべてを雷嗚音琉(らいおねる)のヒエラルキーに捧げていた。

配島の時代から二年が経ち、雷嗚音琉(らいおねる)は実質池谷のものだった。

一学年下の池谷は丁重だったが、なんとなく塚田を『えむにく』と呼び続けた。

それが初代である配島への忠誠だと思っていた。

夏が終わるころ、近隣の暴力団から中学生の売春組織だと目を付けられた。

嗅ぎ付けてやってくる下部組織のヤクザへは、池谷や静代が上手くイイワケをして、逃れていた。

揉め事は全部自分達で処理するから好きにやらせてくれと用心棒は丁重に断った。

上部組織の暴力団員が来た日には性奴隷を人身売買の犠牲者にして凌いだ。

この池谷と静代のこのやり方は、高橋と三角も容認していた。

『えむにく』の噂は隣県のヤンキーにまで及んだ。

噂が噂を呼び、『えむにく』を手に入れたいと思う猛者が表れるようになった。

ついに、ある日、台風の大雨の夜に事が起きた。

隣県から一人の暴走族が遠征してきた。

学年こそ塚田と同じ中学三年生だが、暴走族のヘッドだと言う。

そして池谷に匹敵する図体だった。

雨の滴るヘルメットを脱ぐと、赤く血走った目で、集会所の門前でタバコをふかしていた三年生達を見下ろした。

中学生だてらに高校生を束ねて暴走族のヘッドをしている者だ。

迫力が凄まじかった。

ポケットから小瓶を取り出すと、強壮剤なのだろう、ガブガブと飲んでボリボリと噛んだ。

名は大沢(おおさわ)という。

「開けろ」

三年生達は体格に怯み、池谷をあてにした。

何人がかりでも勝てそうにないからだ。

大沢は、低くドスの聞いた声で言った。

「『えむにく』さん食べに来ました」

大沢は、集会所に上がり込むと、一目で塚田を見つけた。

大沢と目があった塚田は、直感で何が起きたのかわかった。

大沢は、塚田めがけて突進すると、咄嗟に間に入った池谷に、目をくれず裏拳で殴った。

殴られて立ったままの池谷に、若干驚いた大沢は、張り手で突き飛ばした。

「『えむにく』さんはこれですね」

大沢は嬉しそうに塚田を抱き寄せ、抱きしめたのだ。

そして大沢は言った。

「噂通りのイイ女だ、『えむにく』さん、俺欲しい」

唾液まみれの舌でベロベロと塚田を舐めた。

塚田は、嫌がり、うなだれて、大沢の胸筋に手のひらを重ねて、グイと離れるような動きをした。

「・・・んんん」

白いツナギが、心もとなく抵抗している。

すると、やっと嫌がっていると、意味が分かった大沢は突然逆上した。

大沢は塚田をほろき投げた。

でんと塚田の大きな尻が転がった。

「教育」

そう言って傍に落ちていた鉄パイプを拾った。

誰しもが塚田が危ないと思ったが、大沢が殴打したのは起き上がった池谷だった。

聞いたことのない音と共に、一撃で池谷の目玉が飛んだ。

その後、驚きと恐怖で腰を抜かした者を、興奮した大沢は一人ずつ池谷同様に処刑して回った。

「教育」

同じ音が何度も集会所に鳴り響いて、一人ずつ目玉が飛んで行った。

逃げればよいものを、塚田が助かるわけないと思った静代、高橋と三角が、刃物で躍りかかった。

それを見た全員が、その場にいた全員が錯乱して、大沢に躍りかかって行った。

結果、現場にいたヤンキー16人、塚田以外全員死亡する大量猟奇殺人事件となった。

大沢は、深夜まで現場で、気の済むまで塚田を犯して、バイクで逃走した。

だいぶ遅れてやって来た警察は、塚田を保護した。

大沢は明朝に県境で暴力団のベンツに追突された。

静代が、暴力団のほうに通報をしていたのだ。

静代は暴力団に事を知らせてから躍りかかったのだった。

暴力団の情報網は速く、もちろん狙って追突したのだった。

大沢は暴力団に捕獲された。

塚田は昼まで警察の事情聴取を受けた。

殺人犯でないことはわかるが、共犯が疑われた。

要は、性奴隷の立場が嫌で犯人を呼んだのではないかと言うことだ。

殺しの取り調べは厳しかったが、被害者と断定して警察は釈放したのだった。

親は迎えに来なかった。

犯罪者ではないし、身元引受人というわけでもないから、警察署も一人で帰宅させた。

塚田は、警察署を出て、帰宅途中に暴力団員に囲まれた。

塚田は同行を強要された。

暴力団の車に乗せられると、すぐにクロロホルムを染み込ませたハンカチで鼻と口を覆われ、寝かされた。

行った先の建物で、目を覚ました塚田は、大勢の暴力団員にボコボコに輪姦されたのだった。

そして、上の人と思しき暴力団員が、じーっと犯される塚田を見ていた。

そういえば、なんで男の人はこういう事が好きなのだろうか。

女性器が自分についていないからだろうな。

女性器が自分についていないのだから仕方がないな。

そう思ったら、恐怖で固かった股間が急に緩くなり、暴力団員の一物でイってしまった。

塚田が絶叫すると、暴力団員たちが声を揃えて大笑いした。

大勢で声を合わせるから、大きな音だった。

塚田は覚悟を決めていたが、最期の地獄がこんなに惨めなのかと、思った。

すると突然、上の人がパンっと手を叩いた。

塚田は、射殺か何か殺されるのだろうと思ったが。

「あの大沢ってチビッ子は『えむにく』ちゃんが呼んだからじゃなくて、シンプルに気に入ったから殺さなかったんだね、見ていてピンと来た。そうだよね。そうだ、そうだ。」

「表情がいいもんね。こんなんされてんのに、イっちゃって」

「友達を裏切ったんじゃないね、可哀そうにね、家に帰してあげます」

「あれは残念だけど、ダメなんだわ。あそこまでキカンボウだと、殺すしかないね」

そう言って塚田をギロッと睨むと、塚田は気を失って突っ伏した。

塚田は家に帰されたのだった。

大沢は、警察のほうに捕まっていれば、少年法で許された。

犯人不詳のまま大量猟奇殺人事件は報道規制がなされたが、ヤンキー達の間で『えむにく事件』と噂になったと言う。

中核メンバーが全滅した雷嗚音琉(らいおねる)は解散となった。

塚田は不登校の生徒として、更生施設に入った。

(おしまい)

ひできくんの合格者編入試験塾をみて思ったこと

昔イラストレーターさんが言ってた

昔、イラストレーターさんがこぼしていた愚痴だが、「2時間で描ける絵を2000円で売るわけにはいかない」と言うことだった。単純に時給1000円じゃ生活できないのもそうだが、彼女はそうした私生活に立ち入らずに理屈を教えてくれた。要は自分がイラストレーターになるのに掛かった時間コストと金銭(専門学校の学費)を考えたら、その投資に見合う金額を上乗せして販売しないと辻褄が合わないということだったのだ。これには大変納得した。

X(旧twitter)に慈恵医大の新一年生がいた

X(旧twitter)に慈恵医大の新一年生がいたが、「来年受験する方、よければ相談に乗ります」と言うことだった。合格した喜びから、医者志望らしく好意で後進の役に立ちたいのだろうな。ひできくんの合格者編入塾は、そういう先輩合格者を数集めて団結させることで、「俺達から教えてほしかったら〇〇円払ってくれ」と言う発言を可能にした結束主義だと筆者は思う。これはオンライン編入学院にも言えることだ。

自由主義の弾き出す答えはゼロ円

完全競争市場モデルで無数の供給者はプライステーカーになる。その線で行けば、既に編入生や卒業生の無料noteや、筆者らでやっている「大学編入!文系の対策」など、あるいは「しまうま総研」や「無限回廊」などの編入と言う文言を取っ払ったうえで大学1、2年生向けコンテンツを制作する団体が数多くあるインターネットで、均衡価格は考えるまでもなくゼロ円だと思われる。そもそも大学や図書館に行けば大量の書籍が無料で読めるのだから、誰の手柄でもなく、何も高度情報化社会の到来など待たずして、大学の講義内容などゼロ円の社会がそびえたっているのである。

無視できない取引費用

しかし、情報の量が多く自分に合った情報を探すのに手間がかかる時間コストと、最悪自分に合った情報を探すことができないリスクを考えると、お金を払ってでも自分に合った情報をレコメンドしてくれる情報探索の教師がいて欲しいと考える動機は十分にある。大学、図書館やインターネットに沢山情報があるけど、君に必要なものを選んできてあげるよというサービスを求める人は必ずいるだろう。大学教育における指導とは、超大雑把に言ってしまえばこの情報探索の教師であり、この部分が有料になるのは、現実に取引費用(時間コストと探索失敗リスク)がゼロにならない限り、自然なことだと思われる。

思想価格

大学編入!文系の対策の、小論文基礎トレーニングコースや独学アシストコースは、その情報探索の教師サービスも無料でやっているし、今後も貫く予定であるが、もはや思想である。こんなものは無料で提供して差し上げなきゃいけないんだという、まあ皮肉を言えば瘦せ我慢なのである。編入予備校の授業料、つまり講師の人件費が高いのも、教える者が先述した人生の辻褄を講師業に求める限り貫かれるだろうし、オンライン編入学院も何かしら思想があってああいうプライシングなのだろう。そしてひできくんの合格者編入試験塾も思想があって、ああいうプライシングなのだろう。思想から手段が逆算されていて、結束主義が用いられているのだと思われる。

文系だなぁ

日本の大学と入試制度は、もともと日本人の気質を見抜いて「文系」と「理系」という括りを編み出したんだと思う。念のため言うと、海外には文系理系という区分は存在しないからね。オンライン編入学院に対する意見が文系と理系で大きく異なるのは、二つの違いをよく表していると思う。オンライン編入学院に対して、文系は一部賛意する者がいるが、理系は大多数が「守銭奴ビジネス」と認識している。この違いが、文系理系の本質的違いだと筆者は思うのだ。文系とは、人がいて、多様な思想や意見があり、その最大公約数的なところに価値観を築くべきだというパースペクティブのことだ。一方で理系とは、便利なものが存続すべきだというパースペクティブのことだ。理系の人ほどオンライン編入学院のやっていることは意味がわからないと思う。ひできくんは理系畑からどう思われるんだろうな。

ラグランジュ未定乗数法を使ってまで何がやりたいのか図解


H22神戸大学経済学部第三年次編入学試験問題(数学)より第四問

直線の切片をどのように特定するのか悩んでごらんなさい。きっとラグランジュ未定乗数法がとても便利な公式に思えてくるでしょう。

そうです、最初から手も足も出ないからウザいんです。ラグランジュ未定乗数法は便利なのです。

消費ミニマリズムは大衆消費社会の変革に足ると思いますか

消費ミニマリズムが大衆消費社会の変革に足るとはなにか

引用 橋本努『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』p150-151 筑摩書房 2021

本章では、現代社会の正統な文化とそのオルタナティブという観点から、ミニマリズムの意義を検討してきた。私たちの資本主義社会における正統な文化は、たくさん働いてたくさん消費する生活であった。ワーカーホリックになって働き、モノを顕示的に消費するような生活であった。ところが資本主義の発展とともに文化が成熟すると、正統な文化に変化が現れた。勤労の美徳は、しだいに評価されなくなってきた。他者の視線を敏感に感じ取りながら営まれる顕示的消費も、しだいに減ってきた。こうした変化のなかで、ミニマリズムへの関心が高まっている。ミニマリズムは資本主義の正統な文化から逸脱する生活であるとはいえ、その企ては私たちの社会において新たな正統性を獲得するかもしれない。ミニマリズムはこの社会を変革するたえの、新たなオルタナティブといえるかもしれない。

オルタナティブとは「代替の」という意味です。たとえば原子力エネルギーの代替エネルギーとして再生可能エネルギーが注目されています。代わりのものという意味ですね。ワーカーホリックとは「仕事中毒」という意味です。顕示的消費とは、たとえば自家用車を「カッコいいでしょ?すごいでしょ?」と顕示する目的で消費することを指します。

消費ミニマリズムとは、必要最低限度のモノで生活する営みのことをいいます。

沢山働いて沢山買う → 代わりに → 必要最低限度のモノで生活しよう

↑この命題が大衆消費社会の変革になり得ると思いますか?

貨幣的な次元を拒む

一見すると、禁欲の話ではないか、たとえば沢山働いてお金を貯めて生活は質朴に営みましょうという、プロテスタンティズムとは、キリスト教的資本主義経営の時代における美徳の価値観です。しかし参考文献は、「脱資本主義の精神とは、その中心において、貨幣的な次元での勤労倫理と快楽消費を拒む精神でなければならない。(p321)」と説きます。プロテスタンティズムは、まさしく貨幣的な次元での勤労倫理ですから、脱資本主義の精神とは相反するものになります。

文化的価値の無限性

その貨幣的な次元を拒むことの柱となるのが、「文化財」はどんなに消費されても価値を失わないという提案ですね。「文化財はどんなに消費されても価値を失わない」とは、たとえばベートーベンの楽曲(レコード)は沢山再生されても価値を失わないですね。文化的価値の無限性を信じるということになると思います。

贈与のスカトロジー的快楽

所有物を0円で贈与することは、捨てるということに匹敵します。参考文献は、このスカトロジーは資本主義を無化する快楽でもあると説きます。消費ミニマリズムは、明確に資本主義そのものを敵視し、排撃することもあり得るのですね。

どう思いますか?

たとえば文化的価値の無限性を信じる者たちや、贈与のスカトロジー的快楽を好む者たちの間で、貨幣的な次元を拒むという趣向が、盛んになって、現代の大衆消費社会を穿つことはあり得ると思いますか。

格差社会の論点は裕福な人より貧しい人だということ

貧しいひとがいることを問題視する

格差とは、公平性が保たれず不平等であることを言います。公平とは、たとえば15個のリンゴを15人に1個ずつ分配することだとします。全員1個ずつなので公平です。

たとえばリンゴが1個増えて16個になったときに、残りの1個をコッソリ誰かに分け与えたとして、「えー、それは公平とは言えない」と言う者もいれば、「いいよそれくらい」という者もいます。今回のたとえばの話ではどう転ぶかわからないものの、完全に公平な状態が崩れてしまっているのは間違いありません。

逆に一個減って14個になり、食べられない人が出てきたとします。誰か一人に我慢してもらうという解決策は、「えー、それは公平とは言えない」という人をかなりの数で生み出してしまうと、私は思います。2個食べられる人が一人いる16個のケースと、0個食べられる人が一人いる14個のケースでは、共に完全に公平な状態が崩れてしまっていますが、16個のケースより14個のケースのほうが、より大きく公平性を損なったと私は思います。

人によって感じ方は様々ですが、完全に公平な状態が崩れたとき、公平性のあるなしで、優劣をつけることは、ややもするとできますから(↑いまやりましたね)、公平性が高い、公平性が低いということは日本語としてあり得るわけです。しかし本当ですか?私と全く逆の考え方の人もいるわけですから、迂闊に「〇〇は公平性が高い」とは言い切れないわけです。

ただしこの問題は「ジニ係数」という道具立てを利用することで、「16個のケースの方が公平性が高い」という一定の解答を導き出すことができます。しかし本当ですか?あくまで「ジニ係数」という単一の道具を、必ずしも今回のケースを分析するために生み出されたわけではない道具を、「使える」と断言して使ってみることは正しい結論を導いたとする根拠になるのでしょうか。

またこの問題は「貧困ライン」という道具立てを利用することで、「一個もリンゴを食べられないという絶対的貧困に直面した者がいるのだからより深刻な不平等だろう(16個のケースの方が公平性が高い)」と一定の解答を導き出すことができます。しかし本当ですか?リンゴを食べないと死んでしまうのでしょうか。

しかし今日「格差社会」という議題で問題視されるものは、「貧困」であって、圧倒的に14個のケースを問題視して言及するパターンがほとんどです。

既存の議論として「シングルマザー」

貧困の問題を考えるとき、たとえばシングルマザーに注目することは、より深刻な貧困層である、たとえばホームレスを無視した議論をすることになりませんか?しかし、「だから貧困に関する議論としてナンセンスだ。」ということには、なりません。それは、世帯年収300万円台の家計に注目して、「子の大学進学への意識」という議題を考えることがナンセンスではないことと同様です。しかし、であればなおさら「どのようにして貧困を議論して、みせればいいのですか?」という疑問に至るわけです。アカデミックな手法として、既に多くの専門家が注目している議論に、自分も専門家を習って、参加してみるということは推奨されます。多くの専門家がシングルマザーに注目しているから、そのような小論文を書くことは、「受験生が的を得た議論をしようと努めてそうなった」という好印象を確実に勝ち取れます。小論文考査の予備校講師でも質の良い講師でないと、こういう教え方をしないですね。