オンライン編入学院の広告戦略がやはり数年前のトレンドのままであること

ちょうど三年前に「編入サークル」の屋号で華々しく開業した現オンライン編入学院ですが、広告戦略が古いなと気付いたひともいるのではないだろうか。筆者は、広告業界(広告代理店業界)における「最新の戦術」、その進化のスピードをひしひしと体感した。たとえ創業者が広告代理店の出身でも、広告代理店が直接経営しているわけではないのだなとつくづく思った。新着なのに、まるで古新聞のような違和感がある。いまの流行を模倣するに、そのための技術を出身の広告代理店とやらから持ち出していないから、できないのである。

世相は、未曽有のパンデミックたるコロナ禍の潮目が、いままさに引き潮である。コロナ禍で、高齢者をはじめとする大量のオフライン層が、オンラインを頼り始めたことを読み切って、まさに高齢者をターゲットにした「わかりやすさ」を売っていた。しかし、あの当時の大手広告代理店は、それこそ現オンライン編入学院がそうであるように、自分たちの手法を模倣した連中を野放しにし過ぎたんじゃないかなと正直思う。実際あの当時の消費者が、自分の直感に寄り添ってくれる広告を信頼したのに対して、最近の消費者は「聴きたがり」といった感じがある。コロナ禍を経て、猫も杓子もyoutubeを見るようになった影響もあるのだろう、「貴方は賢いので本当のことを言いますが」、そのような語り部が増えたなと思う。

最大手電通で過労死自殺の事件が起きてからもう7年が経つ。衝撃的な事件とセンセーショナルな報道で、インターネット上でも話題が話題を呼んだ。そのときの噂と一緒になって、業界の秘密のようなものまでささやかれていた。「広告は偏差値40がわかるように書け」というジャーゴンなど、筆者はよく覚えている。要するに数学のテストで30点台の者が「わかった!」となるように書かないと、広告としてダメだぞということだ。それはその通りだと思う。しかし、一緒になって損をしたくない人々が新しいパイになって、広告が早食い競争をしだしたのを感じる。

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