経済学ってなんだ #1

ペットボトルの天然水2Lが68円で買えたりするのはどうしてだろうか。参考までに天然水500mlは98円するお店である。何がどう「どうして」なのかと言えば、2Lであれば、500mlのペットボトルであれば4本買って392円するし、実際1.5Lであれば296円かかるのに、392円→68円までガクンと値下がりするのは、どうしてなのかということです。

こんにちは、Warp-manです。

ここで、近所のオバちゃんから「みんなに配るからだよ」と言われました。オバちゃんは「2Lと500mlは、そもそも同一の品物ではない」と言っているわけです。確かに、それであれば、あとは「販売する店舗が直面する需要曲線は2つあるのだから、それぞれ価格弾力性が異なれば価格も当然変わってくるだろう。」と話を終えることができます。いつのまにか冒頭の問題意識で提示された392円という価格のほうが、「何を根拠に提唱されたものなのか?」と言われかねないものです。

ただ、「それにしても安くないですか?」と思います。規模の経済性から「2Lのペットボトルのほうが大量生産されているから製造費が安い」という提案をすることはもちろん可能なのですが、これは「たぶんそうだと思うけどあまり論理的ではない」と言われてしまうと思います。もっと明確な別の問題をあげると、飛行機の旅費で「札幌-釧路間」が20,000円以上するのに、「札幌-東京間」が6,000円以下で抑えられる日もあるのはどうしてだろうか、と言われたときに「同一の品物ではない。2つの需要曲線の価格弾力性が違うから価格も当然変わってくる。」と返答することになります。流石に「静学的な絵解き」にも程があると思ってしまうのは、それは「まず札幌-釧路間が高すぎるだろう」という暗黙の前提が存在するからであって、そうであれば「札幌-釧路間を値下げするにはどうしたらいいと思いますか?」と遠慮なく本題にはいれば良いと思います。ここでサプライサイドの課題が浮き彫りになってくるものです、「札幌-東京間はPeachのような格安航空が参入しているのに、札幌-釧路間はJALとANAしかいない。どうしたものか?」と一気にアトラクティブな話題になるわけです。そのうえで、「しかし需要曲線に従って最適な値付けをするのであれば結局は価格は高止まりする可能性があります」ということになってくるわけです。

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