残る仕事を選ばせるということ

昔父に言われた

筆者が新卒の就職活動を終えたとき父から言われたのは「ITは100年はもつからいいんじゃないか」と言うことだった。この「残る仕事」という考え方は、どちらかと言うと賢い人間がよく考えることだ。父は化学分野ながら計算機科学で博士号を取り、著書を出し、システムコンサルタントなどをしていた人物で、息子が言うが、馬鹿では断じてない。

全く違うものを造って売っている

ただ「残る仕事」というのを20代の若者に言う時に気を付けたいのは、たとえば電機産業は時代と共に全く異なったものを売っているよということだ。いまの液晶テレビと昔の白黒テレビとは、公共の電波を受信すること以外に一切共通点がない。いつの間にか全く違う品物の売手に化けているのである。残る仕事とは製造であり、テレビの製造ではないかもしれないのである。あるいは残るのは会社であり産業ではないと言い切っても面白いかもしれない。

バニーガールのお店は人類滅亡まで存続する

それ見たことか、こんなバカなことも言えるのだ。バニーガールが出てくるお店は人類滅亡まで絶対に存続するだろう。しかしバニーガールの出てくるお店で一生働ける逸材なんて皆無なんじゃないのかと言うことだ。労働力、労働供給主体として永続することが前提にあるのは間違いないのである。

人の営みを保全するということ

結局、人の営みのために、人の営みがあるのだから、人に成ることを念頭に置いていれば仕事なんてなんでもいいのだ。こういう人物になりたいから、こういう仕事を選んだ。これが大事なんだろうな。

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