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編入学情報「アマチュア情報提供者」に欠けているもの

編入予備校ハナフィの屋号で情報提供サービス。オンライン編入予備校。オンライン家庭教師。筆者もZOOMやchatworkで相談に乗ることは何度もあったので、わかる。手軽に授業なり情報提供なり、できてしまう。オンラインとは、受験生というよりは、むしろ講師のような真似を「したい」人に手軽なものなのである。

結論から言うと、手軽に始めた「アマチュア情報提供者」に欠けているのは自覚というか、自認である。要は、自分達の勝手知ったる領域、で、なら、情報提供可能だと言うだけで、その雛型で極論「日本中のどの編入学試験についても同様にアドバイスできる」という欺瞞と虚栄心に満ちているのである。

編入予備校ハナフィのオープンチャットで「統計学が統計科目、あるいは数学科目として出題される大学学部は調べてありますか?」と聞くと「知らない(…「知らない」ならまだいいがその水準で情報収集が出来ていない見切り発車であることは聞くまでわからなかった)」

プロでも数名規模の小規模学習塾(編入対策)であれば、「ウチは○○大学の対策がメインで、他大になると基礎的な指導しかできませんよ?」とハッキリ言う。これが最も誠実な対応であり、別の言い方をすれば唯一正解の対応なのである。しかし、昨今この業界で、オンライン編入学院(マーケティングに広告代理店のファーストキャリアを起用した新進気鋭予備校)のマーケティング手法が戦略として評価されるようになると…そのような誠実なトークは「弱気」、「本当に指導できるかわからない」、という印象論に陥ってしまっている。昨今の情報弱者向け搾取ビジネスが「ハッタリ商法(とにかくオオミエを切って客寄せする商法)」を選んでいるせいなのかは知らないが、売る側に「勢いがない」と見向きもされないコモンセンスがたゆたっているかのようだ。

問題はここからなのである。「それで」「いいんだ(出来るんだ予備校のような真似が)」と思った、大学生グループが挙って真似事を始めて収拾が付かないのである。筆者も140km/hの投球ができればプロ野球でピッチャーが務まると思ったことならあるが、180cm超の成人男性がずっと野球をしていれば、それ自体は出来るようになるものだ(いや、そんなことが言いたいのではない、ここで言いたいのは)、しかしそのような剛速球を武器に、精巧なガラス細工のような試合を、他のプロ選手をリーディングしながら構築するのが仕事だ。そういう感覚で、自分に編入学情報提供者が務まるかどうか判断しているとは、全く、思えない、マーケットが形成されてしまっているのである。