芸術

ピカソの《夢》 (https://www.musey.net/1471/1472)は、筆者が一番好きな絵画だ。描かれている女性の魔力に魅せられて以来、絵画と言えば、ピカソの《夢》である。知人に「(冗談めかして)ピカソは本当に守りたい女性を描いたんだと思うよ。」などと言ったことがあるが、描かれているモデルの女性(マリー・テレーゼ)は三年後に娘マイアの母になった人物だと、後で本で知った。また、女性の右半身は勃起したピカソの男性器のメタファーだと言う。それで右肩が盛り上がっていて、女性の率直な妖艶さに重ねたのだという理解が、本に載っていた。

ルネサンスは「自我の能動」であり、芸術とはルソー(1712~1778)をして「自由」だと言う。ピカソも、自我を能動的に、絵画を描いていた。芸術作品の中に哲学的な価値観を見出してしまうようでは、画家の世界観の住人になったに過ぎないのだろう、筆者はピカソの絵が好きすぎるようだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です