小学生の頃、野球のジャイアンツの帽子を被っているひとが、腕力の強そうなひとに見えたことがあります。ジャイアンツのせいなのか、文字そのものの形のせいなのかはわかりませんが、アルファベットには印象論として、「強い」、または「弱い」があるかもしれません。今回は、質問紙を作り、横に並んだ五文字のアルファベットが強そうに見えるか調査しました。
例
R U K W H
質問1.左から一番目のRは強そうに見えますか?(はい/いいえ)
質問2.左から二番目のUは強そうに見えますか?(はい/いいえ)
質問3.左から三番目のKは強そうに見えますか?(はい/いいえ)
質問4.左から四番目のWは強そうに見えますか?(はい/いいえ)
質問5.左から五番目のHは強そうに見えますか?(はい/いいえ)
このような質問を繰り返し出題した結果、Rは60%のひとが強そうだと回答しました。Rの位置や、他のアルファベットとの組み合わせをさまざまにしてこのような質問を繰り返したのですね。
G 0.872
Z 0.86
X 0.814
V 0.804
W 0.798
K 0.732
B 0.608
R 0.6
A 0.574
こんな感じでしたね。
V F Q X Z
上の文字列は確率論の計算であれば15%の確率で五文字すべて強そうに見えることになるのですが(詳細略)。しかし実際にすべて強そうに見えたひとの割合は7%でした。組まされると弱く見えてくるアルファベットがいるわけです。
B G Z T A
上の文字列も確率論の計算であれば12%の確率で五文字すべて強そうに見えることになるのですが(詳細略)。しかし実際にすべて強そうに見えたひとの割合は8%でした。やはり組まされると弱く見えてくるアルファベットがいるわけです。
「はい」の割合は左から何番目であるかに大きく影響しませんでした。全体であれば5つの位置についておよそ50%前後で大きな違いはありませんでした(詳細略)。しかし、
Fが強そうにみえた割合
0.83 F H A N R
0.70 V F Q X Z
0.64 N X F G D
0.56 T N U F S
0.73 O L T R F
アルファベットのFに関しては、位置によって大きな違いがありました、しかし、これは組まされた別のアルファベットの影響も受けるわけですから、一概に言えないものになります。
正しい統計学の手法はこちら。