最新の観測と需要が質的に変化していること

受験生は基本的に、勉強する範囲がわかったら選書から自分でやって好きな本を読んで勉強する傾向にあります。少なくとも最近、今年の3月、4月以降で新たに編入学の受験生になった人は、「そこまでお世話になるつもりはないです。」という感覚、距離感が出来上がっているように思えますね。根拠は、サイト「大学編入!文系の対策」のアクセス、記事ごとのPVやユーザ滞在時間、リピート率などでそう予測しています。たとえば過去問解答例とか以前までは大きな需要があって、「正解(=真実)」のクオリティが求められていたのですが、最近では「やってみた」のクオリティで受け取られているようです、参考までにということでチラチラっとみて、終わり、そのようなユーザの挙動に変化しつつあります。ただし経験的に、だから書く側がそう思って「やってみました」という感覚で解答例を書くと、偉そうですが、「やってみた」という受け取り方からも滑り落ちることがわかっています。だから可能性として、本当に提供している解答例のクオリティが落ち込んでいるのかという危機感を持つことも、ある種で論理的な考え方なんですけどね。ざっくり、「情報提供者への目線が厳しくなった、使えるものを見抜いてササっと取っていく人が増えた、自分の勉強時間の確保を正しく優先しだした」など予想することができるはずです。

Twitter編入界隈という所は、そもそも「合格者から聞ける、教えてもらえる」というキャッチコピーとは程遠く、そういった役には立たないというのが客観的な見解です。ただ曲がりなりにもECC編入学院というところの法学の講師がフォロワー4500人という規模のアカウントで滞在している社会空間なので、互いに買い支える、擁護・擁立の関係性が出来上がっていたんですね。その法学講師は学生風情をふんだんに擁護していました。そうした社会空間の「大学生」を無理やり青田刈りしてスーツ着せたのが件のオンライン編入学院という歴史なのです。しかし、最近の需要の質的な変容から察するにTwitter編入界隈という所は、今後、正常な反応として「参考にもされない」ようになると思います。実際、Twitterにいる大学生も情報収集というよりは安全に平和にTwitterで息抜きしたり、勉強のペースメイクをしている、だけ、という感じがあります。Twitterなんかで有益な情報に辿り着けるという考え方は「甘い」という風潮にシフトしてくれれば、Twitter編入界隈は金銭目的の横行した一時期のような不健全(過去記事参照)で治安の悪い空間ではなくなるでしょう。

反省もあります。我々が今現在の需要に対して、より脚光を浴びるように、たとえば昨年の試験問題でバンバンと解答例を出版したり、志望校別最新出題傾向の分析を記事にして根拠まで添付するようなことをすると、確かに需要を刺激して売れるんですが、それは、結論だけ言いますと、「やりすぎ」です。これは好意的に解釈して欲しいのです、少ないエフォートで合格する受験生が出てくることは、よくない、などとして入試をスタビライズするから、したいから、というわけではないです。あくまで私事として、「後で一切合切われわれのせいにされたくない」という自衛心から、そこまで信頼されたり、世話を焼いたりすることの、ないようにということです。

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