精神疾患者や精神障碍者向けに知っておいてほしいことをまとめた

自分の体験

2010.7 初診日:診断名は統合失調症(大学院修士課程1年目)

就活

2011.12 症状が悪化し、投薬治療開始(大学院修士課程2年目)

大学院博士課程進学、就職など

2020.7 病状が悪化し無職(医師の診断書から就職困難者に認められて雇用保険受給300日)
2021.6 精神障碍者手帳を取得(3級)
2022.12 ※直近で最後の労働(派遣社員 コールセンター)
2023.1  精神科入院(1回目)
2023.4 診断名が統合失調症に加えて自閉症スペクトラム障害が追加された
2023.5 障害基礎年金申請
2023.6 精神障害者手帳を更新(2級)
2023.10 精神科入院(2回目)
2023.10 障害基礎年金2級受給開始(はじめての振込)

おかしいなと思ったら医師に相談したほうが良い

医師の話を聴いていると2006年頃(大学2年次)に、既に精神疾患がはじまっていた可能性が高く、4年間放置して悪化させている。

  • 友達が自分を悪く思っている気がする
  • 誰かに「殺すぞ」と言われている気がする
  • 生活のリズムが大きく乱れた

「人の輪に入るのが急に難しくなった」「すごくだらしない人間になった」と思った段階で医師に相談するくらいで丁度良い。

病気に認定されるのを嫌がったり、薬漬けになるのを嫌がったりしても、結局崩壊するので嫌がるだけ無駄

統合失調症と診断されても投薬治療を開始せず1年4カ月かけて病状を悪化させている。確かに病名のレッテルが貼られると気持ちが落ち込んだり、自己認識が狂う面はある。筆者も診断名に自閉症スペクトラム障害が加わった時は凄く嫌な気持ちになった(「アスペかよ、ふざけんな」と思った。「アスペって小3くらいから漢字テスト50点っていう人種じゃねーのかよ」と思った)しかし病院に行かなかったり、薬を飲まなかったりしても、そうせざるを得ないくらい状態が悪化するだけ。今思うのは、筆者の場合、大学院1年目で休学し、投薬治療を速やかに開始してデイケアなどでリハビリをすることが最適解だったなということだ。

医師を信頼したほうが良い

1回目の入院で病棟の主治医が「既往歴10年以上の統合失調症患者にしてはIQ134もあるから、統合失調症は誤診ではないのか?」と再三疑ってきた。要は自閉症スペクトラム障害だけではないかということだ。しかし患者(筆者)としては、まごうことなき統合失調症の急性期を体験したので、思わず、「お前も同じ身になれば正しく診断できるのに馬鹿なんじゃねーのか?」と暴言を吐きそうになった。しかし、それしきのことで医療機関に疑問を持っても良いことは全くないので気を付けたほうが良い。医師をはじめとする医療従事者は100点ではないかもしれないが、自分一人で解決しようとするよりは絶対に良い。ちなみにこの件は「海外の文献で高IQの統合失調症患者を扱ったものがあり、一定以上のIQが予めあると統合失調症になっても知能が落ちない」ということを主治医が勉強してくださったおかげで解決した。ありがたい話だと今では思う。

医師に「1回入院したから手帳は2級にあがる可能性が高い」と言われた

どうも入院したら2級らしい。3級でくすぶっている患者さんは思い切って入院してみてはいかが?

初診日に学生だと職場で壊れても基礎年金

これが筆者にとって一番理不尽な仕組みだ。我慢して卒業して、何年間か労働して、どんどん具合が悪くなっても初診日に学生だと障害基礎年金のほうになる。そして基礎年金は2級と1級しかないから、2級が認められるくらい精神が崩壊してからでないと年金が貰えない。初診日に厚生年金に加入していれば障害厚生年金のほうになり、こちらは3級から貰える。つまり未社会人のうちに精神疾患になったら無理して社会にでるだけ損なので、十分に治療とリハビリを行わないといけない(寛解してから社会に出ろということ)そういう誰も教えてくれない順序がある。

最後に労働してから最初の年金振込まで11カ月あった

その間に2回入院して手帳も3級から2級に格上げされるという比較的スピード申請、スピード受給の部類だったと思われるが、それでも最後の収入から10カ月はかかっている。つまり1年間は暮らしていける転がり込む先(筆者の場合は実家)がないと、冗談抜きで死にかねない。

精神疾患になったら無理に働かず制度を利用しまくらないと死にかねない

自分で自分を詰まさないように気を付けないといけない。未社会人で壊れたら無理せず直してから社会人に。社会人で壊れたら休職や疾病手当をフルに活用して、障害厚生年金受給まで収入が途絶えないように手続きしないといけない。

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